第10話


今日は 朝から真面目に仕事をしている邪神ちゃんが います


[ミハエルside]



「 うにゃぁ 判子を 押しても 押しても 書類が減らないのじゃ」


「 それは ユリリン様が お仕事をさぼるからです。 もう少し 頑張れば お茶にしますから 仕事をしてください 」

堕天使長 ミハエルが 優しげに 言ったでも 目が笑ってないっ


流石の邪神ちゃんも 厳しい監視の目があるので 真面目に仕事をしていました。


そこに………


「 大変です ! 今 ゼウス様が こちらに来ます 」

下級堕天使が あわてて知らせに来た



やったー ! さぼれるのじゃ !(ミハエルには 邪神ちゃんの心の声が 聞こえました)


ゼウス様が 奥様の ヘラ様と ともに現れた

「 ユリリンよ、 仕事中 悪いのぅ。 少し 話が有ってきたのだ 」


ゼウス様が 話 ……………まさか !

「 妾は 浮気はしないのじゃ !

さては 妾の体が 目当てなのじゃな ! 」


ずざざざざ………… ユリリンが 両腕で 自分の体を庇いながら、後ろに 後退りした



周りの 堕天使 や ヘラ様の 軽蔑な 眼差しが ゼウスに突き刺さった。



「 いくら ワシでも 幼女神に 手を出したりは しないわい ! 他の者達も その目は なんじゃ ! ワシ そんなに 信用がないかのぉー 」

「 自業自得です。 ユリリンちゃん、この人には手出しさせないから お話を聞いてくれる ? 」

ヘラ様が 優しく問い掛けた



「 ヘラ様~ 恐かったよぉー 」

邪神 ユリリン様は ヘラ様に 甘えました


「 おぉー よしよし 私が 守ってあげるからねぇ 」

ヘラ様が 優しく頭を 撫でている


「 ヘラ様が 本当の お母様だったら よかったのに 妾は ヘラ様が 大好きなのじゃ 」


「 私も ユリリンが 好きよ 『アテナ』なんかと比べて、なんて 可愛いらしいのでしょう


まったく 『ヤヌス』にも 困ったものねぇ

ユリリンさえ 良かったら 私の事を お母様と 思っても いいのよ」


「 おかあさまぁー ユリリンは ヘラおかあさまが 大好きなのじゃ 」


邪神様を 甘やかしている ヘラ様を見ていた ミハエルは………


アッ あざとい ユリリン様 あざとすぎる


「 そろそろ 本題に入っていいかのぅ

実は この世界の ヒト族 VS 魔族 の闘いが あまりにも地味で若い神々に 評判が 悪いのだ

なんとか ならんかのう 」

ゼウス様が 困り顔で 話してきた。


「 妾は その闘いは 大魔王 恭華に 丸投げしてあるのじゃ !

恭華 曰く 『戦わずして 勝つ』と 言うのが 上策だと 言っていたのじゃ !


確か 『埋伏まいふくの毒』『 二虎 競食の計』『 駆虎呑狼くこどんろんの計』とか 言っていたのじゃ 」


確かに ヒト族同士で、戦わせるなんて いままでの 魔王達はとらなかった手段だ。


悪魔 顔負けの悪どい手段を使う 恭華は 私も恐い


「 まぁ ワシも こういう玄人好みの 闘いは久しぶりなので応援したいんじゃがなぁ 」


「 その点は 大丈夫なのじゃ !

ポセイドン様 ハーデス様 マルス様 アーレス様 帝釈天様、オーディーン様 は 説得済みなのじゃ !

皆 この知的な玄人好みの闘いを 指示してくれたのじゃ

『この闘いの良さは 素人や 若造には 解らないですよね』

と 言ったら 直ぐに 味方になってくれたのじゃ 」

普段の 仕事も これくらい してくれたらなぁ と 思わずにいられなかった。


結局 現状維持 ということで 落ち着いた

「 さぁ ユリリン様 お仕事の続きを……………………」

振り返ると ユリリン様の 姿がない



急いで 周りを見ると ヘラ様と 手を繋いで 歩いて行くユリリン様が いた。



やっ やられた 又 逃げられた

帰って来たら 覚えておけよ~ !

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