残念勇者の物語

第55話 分岐点

[ 葵side]

私達は みやしろ国の “ まんだい ” と言う町で 足止めをくらっていた。

あかもり国に行くためには『はるた国』か『いわって国』を 通らなければ行けないのだけど 国境を正義教が 封鎖しているのよね。

どうやら友愛教の勇者を探しているらしいけど 見付かったら録出もない事になりそう

船で 海から『あかもり国』に 行く案も出たけど 私と 王子、五人の幼児達 以外から反対されてしまった。

なんと、皆 泳げないから恐いらしい

シンサンの案が【強行突破】だったのだけど 護衛対象の ユリリンちゃんが

ユリリン

「 パーティーを 二つに分ければ良いのじゃ

【強行突破】は 無駄に敵を作る『下策』なのじゃ 」

【下策】と言われて シンサンは 悔しそうにしていたけど ユリリンちゃんの意見に 反論できずにいた。

ユリリンちゃんの意見を取り入れパーティーを 二つに分けることになった

私達、幼馴染みは いつも一緒だったせいか 不安があったけど 仕方無いよね

集合場所は 【 あかもり国の首都 あかもり 】

陸上ルート

シンサン、クリス、茜、薊、エリリン、アテナ

海上ルート

王子、葵、ユリリン、エリス、アレス

私達は 無事に【あかもり】で会うことを誓った

後で知ったけど 犬達も 泳げないらしい（ 主人に似るのかなぁ ）

ちなみに 猫達は 私や王子とお風呂に入ってたせいか 猫カキ で泳げるのよね ！