第54話閑話 勇者(自称) VS 大魔王 ④

[ デロリーンside]


マージョが 不意討ちで 放った炎に 包まれた大魔王を名乗る女


これで 勝った………と 勇者パーティーの誰もが思った。


恭華

「 これが ヒト族の魔法なの ? ショボいわね」


炎が 消え去り 何事も無かった様に大魔王が現れた !

間違いない、 本物の大魔王だ !!



ズルポーン

「 なんで いきなり“ 大魔王 ”なのよ ! 普通 先に “ 魔王 ”が 相手に なるんじゃないの ? 」


恭華

魔王光介は 内政担当だから 私が 相手しているのよ 」


すきあり !


デロリーン

「 勇者の必殺技を 喰らえ ! 【 シャイニング ・ ランス】」


隠し持っていた 『聖槍 ロンロンキヌス』を 大魔王に投てきした。

しかし………


恭華

「 フン ! 」


聖槍を 叩き落として破壊した


ペロペロ

「 そんなぁ ! 聖槍が 破壊されるなんて あり得ないわ !」


恭華

「 今度は こっちの番ね 」


大魔王から巨大な炎の魔法が 俺達に放たれた


不味い ! アレを喰らえば 俺達は 死ぬ !………その時 ズルポーンが前に出て来て


ズルポーン

「 マハリクマハリタ 精霊よ、護りたまえ !『 ガラスバリアー』 」


透明な 板が 現れて 炎の魔法から俺達を護り 砕け散った


マージョ

「あれが 伝説の【 テラ・ファイヤー】なの、 なんて恐ろしい 」


恭華

「 アレは ただの【ファイヤー】よ…………なら、【テラ・ファイヤー】を見せてあげる 」


目の前に 白い炎が 現れた…………アレは駄目だ、 アレに当たったら 骨も残らないだろう。


気がついたら 俺達は 異世界人から伝えられた【ジャンピング・ドゲザ】をしていた。


異世界人から伝わった究極の謝罪らしい………そんな 俺達を見て



恭華

「 ハァ、 もう いいわよ。 これ以上は 単なる弱いものいじめ だしね 」


こうして 俺達は 捕虜に成った………死ぬよりましだろう。



[ 恭華side]


まったく歯ごたえが 無かったなぁ



魔人 ベルクス

「 恭華さま、 ア奴らは いつもの『処置』をして よろしいのですね 」


恭華

「 ええー 。 それで お願いね 」


そろそろ 聖国の正義教も なんとかしないとね



───大魔王の怒りは 聖国に 向けられた ─────

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る