第17話水の都 を 目指して ①
急ぐ旅でもないので 私達は 修行(本当は観光)しながら 進むことにした。
茜が 『たま』に乗って私達の馬車に 追走している。
その姿を 王子が じっくりと 見ていた
「 王子も 欲しくなったんでしょう
昔から 犬や猫が好きだもんね 子供の頃 よく 捨て犬や 捨て猫を 拾ってはイライザさんに怒られていたもんね 」
私が からかうように言うと
「 そう言う 葵だって俺様と一緒に拾っては イライザに怒られていただろう 」
うっ やり返されてしまった
「 アッハハハ そうそう それで後から皆で 貰い手を探して あちこちの家に頼みに行ったもんね 」
茜が 近付いてきて懐かしそうに 目を細めた。
「 王子 浮気は良くない !
『アン』や『ダイアナ』に怒られても知らないよ。 あの娘達 匂いに敏感だから 直ぐにバレるよ 」
薊が すかさず 突っ込みをいれた
アン や ダイアナは 私と王子が拾った捨て猫だ。 茶トラ と 黒猫で 王子が 甘やかして育てたせいか、家に帰ると王子にベッタリでいつもくっついている。
ちなみに 私も『バジル』『タイム』と
言う 兄妹の猫を飼っていて 王子の所の アンや ダイアナ とは同じ 兄妹猫なんだ。
王子の家に 連れていくと 兄妹猫同士で 仲良く遊んでいる。
「茜も 『ランラン』や『カンカン』が 拗ねてもしらないわよ !
その点 私は 『ガンモ』や『ツミレ』一筋だから問題はない 」
薊は 茜にも 突っ込みを 忘れない
「 うっ わかっているんだけど 目の前に モフモフがいると どうしても我慢出来ないんだよー !」
茜が また 言い訳をしていた
ちなみに ランラン、カンカン、ガンモ、ツミレ は元 捨て犬で兄弟だ。
そんな私達を クリスが羨むように見て
「アオイ様達は 本当に中が良いですね
正直 羨ましいです 貴族同士ですと なかなかそんなに仲良くはなれませんので 」
その時 私達の『探知』に あるものが 引っ掛かった誰かが 集団に襲われている
これは 盗賊……モンスター 私の探知能力ではそこまでは解らない
「 モンスターか 盗賊かは 解らないけど 誰かが襲われて いる!
クリス 、 急いで ! 皆は 戦闘準備をして ! 」
私は 皆に指示をしていた
「私が 先行するね ! 」
茜が たまに乗って 走り出していた
「 頼んだわよ ! 直ぐに追い付くから 無理をしないでね 」
[???side]
私達は 今 オークとゴブリンの群れに襲われている。
お忍び ということで 護衛する近衛騎士は 少数だなんとしても 姫達を 守らなければ いけない。
最悪 私達が 囮になって 姫達だけでも逃がさないと、そう 覚悟を決めた時 なにかが急速に近付いてきた、大きなホワイトウルフに乗った少女だ
「 加勢します 、ハイドロ プレッシャー !」
物凄い水流が モンスターの群れの 半分位を 押し流していった
すっ スゴイ !もしかしたら あれが新たな勇者なのか ? これは 助かるかも知れない
私は 勇者かもしれない少女を見て安心した
[茜side]
よし ! とりあえず間に合ったみたいね
怪我をしている騎士はいるけど 軽症みたい
「 皆さん 無事ですか ?
すぐに 私の仲間が 来ますから 安心してくださいね 」
私が 声をかけると
「助かる まだモンスター達は残っているが なんとかなるだろう。敵を全滅させるまで よろしく頼む 」
と 騎士に 頼まれたので 張り切っちゃおうかなぁ
私は 剣を二本とも抜いて 残りのモンスターに向かって 構えた。
「さぁ お前達の 罪 を数えろ !
ロイヤル·ストレート·フラッシュ ! 」
残りの モンスターを全て 斬り倒した
ヤッタネ ! アカネちゃん
私は 自我自賛したけど 後から追い付いた 葵に 物凄く怒られた。
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