第8話王都 ③

私達は 情報交換の為に 場所を移した


どうせ 宿泊するのだからと もう一度

冒険者協会に お薦めの宿を 聞きに いったのだ


ついでに どんなクエストがあるかも 確認しよう




冒険者協会に いったら既に 私達の事が話題

に なっていた


王子は ベテラン冒険者に囲まれ モテモテだ



『 よぉ 兄ちゃん 見直したぜ 女の子達を 護ってやったんだって 」



「 見習い とは言え流石 勇者さまだな 気にいったぜ 」



「 あの馬鹿達は 俺達 冒険者の恥だったからな

スッキリしたぜ 」




背中を 叩かれながら歓迎されている



私達は それを横目に見ながら 受け付けに向かった








必要な事を 聞いた私達は 『 眠れる羊達』と

いう宿屋に 決めた


それから クエストが 張り出されてる掲示板を見にいった




「 俺様達が 受けられるのは 一つ上の『ランクE』まで だったな 』


王子が 珍しくマトモなことを言った



「 なら この薬草の採取は どうかなぁ 」


茜が慎重な事を言う


「 ゴブリンの討伐がいい 私が 切り刻む 」


薊が殺る気に なっている



「 この トツゲキウサギの 討伐にしよう

俺様達は まだこの世界に なれてないからな

安全策を 取ろう」


今日の 王子は 本当に どうしたのだろう

いつになく マトモだ





私が びっくりして 見ていると


「 いくら俺様だって 命が かかっているんだ

考えるぜ

まして 大事な幼馴染みが いるんだ 無理は

できるわけないだろう 」



この男は こういう事を サラリと 言うから

私は この阿保を 見捨て慣れないのだ




「なら 薬草の採取 と トツゲキウサギの討伐

にしましょう 私達には 人形(ヒトガタ)の

ゴブリンは 早いと 思うわ 」


私が皆に提案した






結果 私の案に きまったので まず受け付けに

クエストを 受けることを告げたあと


先に 宿屋を 押さえるべく『眠れる羊達』に

向かった





宿屋で 部屋を二部屋借りた後 クエストをこなすために 王都の 外に 出た






「 ねえ ねえ 葵 武器屋で 武器を 買わなくて いいの ? もらった 錆びた剣 や 錆びたナイフ

じゃ 闘えないよ 」


茜が 心配そうに言う


「 国から もらった銀貨だと 数日宿屋に 泊まるので 消えてしまうわ」


私がそうこたえると


「 でも 天子様から もらったお金が あるよね

あのお金は 使わないの ?」



そう 今は 使えない 何故なら





「 葵 茜 静かに 王城から ずっとつけられている 」


やはり 薊も気づいたみたいね



「 どうする 『殺る』」



相変わらず 薊は物騒だ



「もう少し 様子を見ましょう

それでも 引き返さない時には……………」


「 わかった その時は 私が…………」



「葵 も 薊 も 物騒だよ~ もう少し平和的に

いこうよー 」



茜は 本当に お人好しだなぁ








暫くすると森に着いた



私達は 鑑定スキルを使いながら薬草を さがした





「 どれを 見ても薬草か毒草なんてわかんねーよ」

阿保がさけぶ






「 どう まだいる」


私が 薊に 確認すると


「 この辺りに 気配が 感じられない

たぶん 引き返したと思う




薬草を採取しつづけると

なにかが 囲んで来たのが解った

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