第38話永田町 鷹尾 の 欲望 ①

くそぉ~ どうして ボクチャマを 無視するんだ


あの女達は 男を見る目がないんじゃないか !


ボクチャマは 選ばれた人間なんだ !


許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない 許せない



永田町 鷹尾ながたちょう たかお

ボクチャマこそ 女達に 囲まれ 讃えられる存在なのに !

ボクチャマの ママは 大統領の 秘書の秘書なんだぞ !

とっても 偉いんだ だからボクチャマも偉いんだ !


それを どうして 女達はわからないんだ

ボクチャマの魅力が わからないのか !


ジパングの 女は 肉食女子なのに ボクチャマより劣る男達を 襲うのに !



どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうして どうして !




「 それは 鷹尾様が あまりにも魅力的すぎて

流石に 肉食女子といえど おそれ多いのでしょう」



「そっ そうなのか 女達は 遠慮しているだけなのか」



「この 霞ヶ関 乱歩鵜かすみがせき らんぽう 、嘘などは 言いません !」



ボクチャマの子分の らんぽうが 教えてくれた




[ 乱歩鵜side]



まったく、お坊っちゃんには 困ったもんだ

いくら ジパングでは 男の数が 少ないとは云え、女達だって 相手を えらぶだろう。


この国の 男の子は 乳母日傘おんばひがさで育て上げられるので、わがままに 育つことが多い。


うちの お坊っちゃんは それに 輪をかけてわがままだ。


そのうえ 運動をしないで ばくばく食べてばかりなので 、ブクブクに 太っている。


勉強もしないので頭も悪い。



いくら男不足でも お坊っちゃんを選ぶ女はいないだろう。



まぁ 御輿みこしは 軽いに限る


せいぜい 俺の足掛かりになってほしいですね







「 よし らんぽう !ボクチャマの 為に 可愛い女を連れてきてくれ ! 」



また 頭の悪いことを言っている。

お坊っちゃんの母親から 金は預かっている

この金で 集めるか。




「 茨城 恭介 と その回りにいる女達が いいなぁ」

だらしなく ヨダレを垂らして言ってやがる



「 あの………茨城 恭介は 男 ですが ?」

最悪の答えが 出ないよう 祈る気持ちで 聞いて見た。



「 あれだけ 可愛いなら 男でもいい

むしろ 可愛い男の娘は 大好物だ !

頼んだぞ らんぽう !


グッヘへへ あの男の娘が ボクチャマの者に………グッヘへ」





だっ ダメだ ! この お坊っちゃんは !

御輿は 軽いに越したことは 無いけど

頭が軽すぎる 。


茨城 恭介 だけならともかく 廻りの女達は 化け物ぞろいだ !

さらに 最近 仲間になった 福岡 姫子は 『魔王』と、 いっても いい程 デタラメな強さだ !


頃合いを見て バックレるほうが いいな !


適当な計画を立てて 実行したふりをして お茶をにごそう。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る