第7話 勝利

「ギャァァァァ‼︎!」

巨大な龍は激しく威嚇しながらエッジ達の飛空艇を目掛けて一直線に襲いかかってきた。

「避けるぞ‼︎」

「は、はい‼︎」

操縦している神威教官は龍の攻撃を旋回しながら避けた。

「うわあぁぁぁ‼︎」

神威の旋回の操縦で目が回りそうになりつつも、体勢意識を整えるエッジ。

その後も魔物は威嚇しながら一直線に襲いかかり、その度に神威は旋回しながら避けた。

後方のエッジは目が回る感覚と気持ち悪さを堪えながら、いつ魔物に向かって手榴弾や爆薬を落とそうかと見極めていた。

そして、魔物の動きに、一定止まる瞬間がある事に気づき…

「教官!魔物は時々止まることがあるようです‼︎」

「よく気がついたな!俺はとっくに気づいてたがな…」

「それ嫌みですか教官…」

「まあそんな所だな。軍人たるもの、敵の行動を瞬時に見極めないと命取りになる。お前らはまだまだ修行が足りないようだ…」

「うわぁ…」

神威の鬼畜発言に呆気に取られながらも、やっぱりすごいなぁと思ってしまったエッジ。

「そうとなりゃ、止まった瞬間に手榴弾と爆薬をぶち撒けろ‼︎」

「はい‼︎」


神威と対策を練ったところで再び魔物に近づく。神威は魔物が動きを止めた瞬間…

「今だエッジ‼︎」

「うおりゃぁぁぁ‼︎」

エッジは足元の落下口を開き、抱えていた手榴弾や爆薬を魔物に向かって一気に投下した。


ドゴォォォ…バコォォォ…

「ぎゃあぁぁぁぁ…」

激しい爆破音と、魔物の断末魔の叫びが響き渡り…

龍の魔物は雲の中へと消えていった。




「はぁはぁ…」神威とエッジはほぼ息を切らしていた。

魔物をやっつけたのか…?すぐに安心せず、待つこと数分。

魔物は現れなくなり、殲滅した事を感じ取った。




「や、やったぁー‼︎」

「でかしたエッジ!みんなの所に降下するぞ!」

「はい‼︎教官‼︎」

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