第239話 ヤマトの受難3

「何か言いにくい事があるだろ?

 俺にできる事があるなら協力するよ。

 だから正直に教えて。」


俺は笑顔でシオンとリズに話しかける。


「本当に協力してくれる?」


シオンが借りてきた猫のような顔で俺を見てくる。


「獣人の私もですか?」


リズは泣きそうな顔で俺を見る。


「うん、協力する。」


2人は俺の言葉を聞いて目線を合わせて、頷くと口を開き出す。


「2人とも無職になったの‥。

 理由は聞かないでくれると助かる。

 あと手持ちのお金もなくて‥。

 住む所もなくて‥。

 頼れる人もいなくて‥。

 困ってるというか‥。」


ん?

思っていた事と想像と違う内容だったので困惑してしまう。


「「養って下さい!!」」


シオンとリズが声を合わせてお願いしてくるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る