第229話 余波4

天界side ******


「こんな事は異常です!

 すぐに報告しましょう!!」


部下達が騒ぎ出す。


「静まれ!

 これは装置の故障だ!

 測定不能など、ありえない。」


「いや、でも‥。」


部下達は納得しないようだ。


「だったらあの方々を起こすのか?

 前大戦を忘れたのか?

 やっと退屈になって眠りについたのだぞ!

 それまでどれだけ大変だったか‥。

 下界の者がどうなろうと関係ないが、我らが被害を受けるのは納得出来ん!」


上司の話に部下達は静かになる。

それを見た上で上司は自分に言い聞かせるように言葉をつづる。


「今回の事は装置の故障だ。

 念の為、装置を交換しておいてくれ。

 以上だ。」


部下達も大戦時の事を思い出したのか、反対する者は現れなかった。

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