第216話 朝の出来事5

ウミさんが機嫌良く湯船に浸かっている。


本番行為は行ったいないが、海王のテクニックを味わう事になってしまった。


それはもう天国に登るような心地よさで‥。


俺と視線が合うとウミさんが舌をペロリの出して戯けて見せる。


「ごちそうさまでした。」


行為の終わったウミさんにそんな事を言われてしまった。


「お粗末でした。」


何が?

思わず答えてしまった。

何がお粗末だよ!


気持ちよかったが、完全に敗北した気分になった。


「どうしてこんな事したの?」


ウミさんにストレートに聞いてみる。


「私のせいで奴隷を作らせてしまったので‥。

 あと、我々の悲願の為に協力してくれるので少しだけ先払いです‥。

 全てが終われば、身も心もお渡ししますので‥。」


最後は顔を赤くしながらドンでもないことを言い出す。


「いや、これ以上奥さんはいらないから。」


丁重に断りを入れるのであった。

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