第217話 朝の出来事6

「妻なんて滅相もないです。

 悲願さえ達成出来れば、煮るなり焼くなり好きにして下さい。」


う〜ん

覚悟の現れなんだろうけど、またこの流れか‥。


まぁ、妻にならないって言ってくれるのは助かるけど‥。


「私、貴方の性奴隷になります!」


はぁ?

何言ってくれるんですか、この人は??

そんな不安な事を言ったら誤解する人が現れるじゃないですか‥。


まさかね?


俺は恐る恐る振り返る。


すると男湯なのに冥王さんが立っていた。


終わった‥‥。


俺が絶望な顔をしているとプルプルと震えながら冥王さんが口を開く。


「海王とは仲良かったから、ある程度は見逃したけど‥。

 性奴隷は駄目!

 ヤマトの性奴隷は私だけ!!」


ちょっ、何言ってるかわかりません。


「いや、冥王さんは奥さんだよね?

 ねぇ、いつから性奴隷になったの??」


自分の名誉の為、今回は少し強めに主張する。


冥王さんが何かを答えようとすると浴室に殺気がこもる。


ん?

この圧は‥。


「誰が誰の性奴隷だって?」


そこには全裸の魔王さんが立っていたのであった。


いや、ここ男湯ですから!!


その後、魔王さんと冥王さんへの説明は困難を極める事になるのでした。

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