第213話 朝の出来事2

突然浴室に入ってきたウミさんに驚いてしまう。


こっちも全裸だが、ウミさんも完全な全裸だった。タオルなども全くない状態だ。


例の光や湯気は仕事をしてくれない。


最悪、ウミさんの髪の毛で大事な所が見えない的な要素もない。だって髪の毛を上げていた。


手で隠したりしていない。


何故か足も開き気味で立っている。


効果音を付けるなら『バーーーーン!』が似合いそうな威風堂々としている。


思わず生唾を飲んでしまう。


あまりの美しさに見惚れそうになるのを我慢して、何とか声を絞り出す。


「こ、ここは男専用ですよ。

 女性用は横にありますから、早く出て行って下さいませ。」


混乱のあまり変な言葉になってしまった。


俺の言葉にウミさんは顔を横にふる。


「間違ってませんよ。

 私はここのお風呂に入りに来ました。」


いや、キリッじゃないよ!

そんな顔してもダメだから!


「ここがいいなら譲りますよ。」


俺は大事な所を隠して浴室から出ようとする。


バシッ!


ウミさんに腕を掴まれてしまう。


その反動で大事な所が丸出しになるのであった。

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