第212話 朝の出来事1
何処からか聞こえる小鳥の声で意識が覚醒する。
目を開けるといつも見る自室の天井だ。
身体を起こそうとするが上に誰かがのっていた。
頭だけ動かして上で眠る女性を確認する。
空が明るくなるまで激しく動いていたモニカだ。
昨晩は鬼気迫る感じだったが、眠っている顔は可愛かった。
思わず頭を撫でてしまった。
撫でられたモニカがニヤニヤとしている。
起きてるのか?と疑ってしまう。
眠って回復した身体は、眠る前より疲れているような気がする。
この時、足の指に違和感を感じる。
ん?
何か嫌な予感がする。
可哀想だがモニカを身体から引き離して上半身を起こして足の指を見る。
ネロさんが口に咥えていた。
それはもう美味しそうに‥。
俺の視線に気がついたのかネロさんが固まる。
俺は無言でネロさんを睨みつけると足を開放してもらって、そのまま立ち上がる。
お風呂に入るためだ。
身体がベタベタで気持ち悪かった。
寝不足の重い身体でお風呂を目指す。
大浴場は魔王さん達が入ってくるので、執事さんにお願いして俺用のお風呂を作ってもらっていたのである。
浴槽につかる前に、ベタベタの身体を洗っていると気配で誰かが入ってくるのがわかった。
執事さんかと思っていたら、まさかのウミさんで驚かされるのであった。
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