第211話 報告
「数日調査した結果、森に住むモンスターが数百年雨風に削られた大岩をたまたま壊したようです。」
数日悩みに悩んだ結果出した答えがこれであった。
調査団のお偉いさん達に深々と頭を下げてその反応を待つ。
お偉いさん達は調査の内容より、普段生意気な態度の私が頭を下げた事が余程嬉しいのか皆がニヤニヤしていた。
「そうか‥。」
そうかじゃねぇよ。
え?こんな内容でいいの?
雨風で削れるわけないじゃん?
こんな、いい加減な内容でいいの??
報告を疑問に思われなくてホッとしている自分と、こんないい加減な報告が通る組織を本気で心配するのであった。
こんなんで本当にいいの?
森に住むモンスターとか曖昧なのでいいの?
そもそもそんな危ないモンスターほっといて?いいの?
いろいろ突っ込みたいが、リズの命もかかっているのでここは自重する。
え??
調査が終わったからお祝いするの?
今から?
わりかし本気で宮廷魔導士を辞めようかと悩むのであった。
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