第209話 帰宅
執事によって宿屋に転移されるシオンとリズ。
「無詠唱の転移!?」
シオンが驚いているが、執事は何も言わずに消えてしまう。
やっと解放されて安堵したのかリズがベッドに飛び込む。
「あ〜疲れた。
超怖かった!」
リズがベッドの上で転げ回っている。
シオンはベッドには行かずに椅子に座って現状を整理しようと考え出す。
「とにかく逆らわなければ問題ないとして‥。」
奴隷にされて気落ちするかと思われたが、意外にも冷静だった。
エリート宮廷魔導のシオン。
過去にも格上とやり合ったことがあったが、ここまでの力量差は初めてであった。
リズと同じで怖いと思う反面、面白いと思う気持ちもあった。
まさか伝説と言われた海王に会えるとは‥。
それに他の面子も只者ではない事を感じていた。
下手したら海王より迫力があるようだ。
あの執事はさらに不気味に感じた。
とにかくあの連中には逆らわないようにしようと決意する。
問題なのはあの男だ。
強そうには感じなかったが何故かあの連中が従っている‥‥不思議な男だと思った。
あの男にリズと2人、陵辱されるかと少しだけ期待した自分がいた。
私を力でねじ伏せる者に憧れていたのであった。
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