第207話 強者の集い1

「ふぅ、やっと落ち着ける。」


エリート宮廷魔導達を返らせたのでゆっくり出来ると思ってました。


「今日は私達の番です!」


ネロさんとモニカに手を引かれて寝室に連れて行かれるのであった。


  ・

  ・


「さて、少し我々で話をしましょう。」


年長者である執事がこの場に残ったメンバーに語りかける。


魔王、冥王、獣王、海王が一度だけ頷く。


「最初に私から‥。」


海王が恐る恐る手を挙げる。

誰も異論はないようで海王が口を開く。


「急に押しかけて申し訳なかった。

 まさかヤマト殿が我らの悲願達成の力になりえるかと知ってしまったので我慢のできなかった。」


海王が全員に頭を下げる。


「悲願とは海底の大岩の事か?」


魔王がゆっくりとした口調で話しかける。


「もちろんだとも!

 あの憎っくき大岩の事だ!

 あの大岩のせいで我々一族は‥。」


海王が興奮気味に応える。


海王以外の全員は海王の話を聞いて頭を悩ませるのであった。


「海王、一つ質問。

 大岩が壊れ、もし海底の大岩が壊れると何が起こると思う?」


冥王が警戒気味に海王に尋ねる。


「我ら海の一族が平和になります!」


海王がドヤ顔で応える。


「真面目に考えて!」


冥王さんが語尾を強めた。


「それは‥

 封印の大岩が二つも壊れたら‥。

 天界が騒ぎ出すでしょうね。」


海王がケロリと大事な事を口にするのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る