第205話 説得2
脅してもダメだし‥。
泣き落としもダメだろうなぁ。
ウーン、頭が良くて好奇心旺盛なヤツってどうすればいいのか‥。
いや、何を言っても興味を持たれそうだからここは強行手段に出るしかないかな。
頼むからこれで折れてくれ。
「我儘言うなら、君の友人が死ぬ事になるよ。」
声を低くして脅してみる。
何故かネロさんが笑っている。
あっ、モニカもクスクスしてる。
そんなにダメだった?
やはり慣れない事はしない方がいいのかな。
少しだけ後悔しているとシオンに変化がおきる。
「わかったから、リズには手を出さないでくれ‥。」
シオンが説得に応じてくれた。
あー良かった!
これで解決かと思われたが‥。
「では、執事さん。
この2人を送ってあげて下さい。」
執事さんにお願いするとシオンが口を開く。
「大岩の事は口外しないが、調査は行うよ。
何か変な工作してたけど、たぶんバレると思う。
下手すれば中央からもっと人が集まるよ。
さて、どうする?」
シオンが最後の方はニヤリと笑っていた。
どうする?
いや、どうすると言われても‥。
せっかく2人を帰せるかと思ったのに、事はそう簡単ではないようだ。
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