第204話 説得1
執事さんの説明を聞いて奴隷から解放するのを諦める。
しかし、ずっと一緒にいるのは目立ちそうなのでそれだけは避けたかった。
「2人とも奴隷から解放出来ないけど、俺の秘密を誰にも言わないのであれば日常に戻ってもらっていいから。」
俺の言葉に2人の反応は違っていた。
「良かった‥。
身体でも差し出せとか言われるかと‥。」
リズは安心してのか泣いている。
「黙って帰ろだと?
誰が帰るか!!
目の前に海王がいるのだ!
調べたいじゃないか!」
ウミさんが調べるという言葉を聞いて身体をビクッとさせる。
「いや、帰って下さい。
お願い。」
俺は真剣にお願いする。
「いやだ!
むり!
頼まれても帰らん!」
カチン!
シオンの物言いにさすがにムカついてきた!
「いや、帰れよ!
一緒にいられると迷惑だ!」
ハッキリとシオンに伝える。
シオンは歯をギシギシ鳴らして怒っている。
どうにかならないか執事さんを見る。
「命令すれば帰ると思いますが、たぶん戻って来ます。
何度も繰り返すと目立ちますし‥。
説得しないと‥。」
頼りの執事さんも困っている。
最悪だ‥
コイツ、頑固そうだからな‥。
俺はエリート宮廷魔道士をどうやって説得しようかと頭を痛めるのであった。
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