第176話 そういう意味では‥

冥王さんに突然現れてウミに鎌を突きつける。


「何故お前が此処に?」


ウミの言葉で2人が顔見知りなのがわかった。

まぁ、海王だからね。

それよりここでバトルとかはやめてもらいたい。


「そんなことより、早く旦那様を離せ!

 離さないなら首を落とす!!」


いつになく激しい口調の冥王さん、ちょっとカッコイイと思ってしまった。


「なっ、旦那様!?

 やはり噂通り結婚したのか!

 この男、何者だ?

 人間じゃ、ないのだろう?」


ウミが矢継ぎ早に質問してくる。


「もちろん人間じゃない!」


冥王さんがドヤ顔で答える。


おい!

誰が人間じゃないだ!!

人間ですよ、俺。


何か嫌な予感がしたので、これ以上変な事を言わないように冥王さんの目を見てウインクして注意を促す。


しかし俺の注意をよそに冥王さんが口走る。


「旦那様は凄いのよ。

 この大岩を壊せるのだから!!」


冥王さんの大声が広範囲に響くのであった。

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