ウミ（たぶん偽名）によって腕を掴まれてしまう。

本人は何とも思っていないだろうが骨にヒビぐらい入ってそうだ。

どうやって逃げようかと思っていると運が悪い事にこのタイミングでモンスターに出くわす。

大型の猪だ。

しかも普段見る個体と違って身体が二回りほど大きい。

やばい、片手で勝てる相手じゃない。

俺がモンスターを見て驚いているのにウミは真っ直ぐ俺の事を見ている。

何かロックオンされていた。

するとモンスターが俺たちに向けて突進してくる。

図体が大きいのに動きが早い。

ウミからは死角になっている。

俺は咄嗟にウミを抱きしめて突進から避ける。

タイミングが少し遅かったのかモンスターのツノが脇腹をかすってしまう。

服が破けて血が流れ出す。

痛みを堪えながらウミを見ると無傷のようだ。

ウミの方は突然押し倒されて何故か顔を赤くしていたのである。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい