第167話 幕間 朗報1

「姫!!

 大変です!!」


部下の一人が大事な会議中に飛び込んでくる。


「大事な会議中ですよ!!」


重鎮の一人が飛び込んできた人物を叱る。


叱られた部下はしまった!と申し訳なさそうな顔にかわる。


そんな中、姫と呼ばれた者だけは静かな声で口を開く。


「私は姫ではありません。

 海王と呼びなさい。」


海王は飛び込んできた事より姫と呼ばれた事に怒っている様子であった。


「海王様、申し訳ございません。」


飛び込んできた男が深々と頭を下げる。


「許します。

 それより何事ですか?

 貴方もこの会議を中断する事の意味はわかっていますよね?」


海王が静かに飛び込んできた男に圧をかける。


「はい、わかっております!

 しかし、これは朗報でごさいます!!」


男が声を張り上げる。


この時、海王は特に期待していなかった。

まさか待ちに待った事が起ころうとは‥。


「サンマルの大岩が破壊されたようです!」


男の報告に海王が呼吸を忘れるほど驚くのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る