第160話 帰宅
結局、本当の事はギルド長には言えず重い足で屋敷に帰るのであった。
「ただいま。」
元気のない声で帰宅を伝えると突然誰かに抱きつかれてしまう。
危うく倒れそうになるが何とか踏ん張ってみせる。
「ヤマト〜。」
冥王さんが泣きながら抱きついていた。
俺も冥王さんの涙を見て初めて人を殺した事などの辛い記憶が戻って、思わず泣き出してしまうのであった。
「ご苦労であった。」
魔王様に声をかけてもらい、さらに涙が止まらなくなってしまう。
「お疲れ様でした。
まずはお食事でもしませんか?」
執事さんは泣いた事に対して揶揄うこともなく普通に接してくれて嬉しかった。
またモニカにも抱きつかれたがそれは割愛します。
「なんでよ!」
その後、皆んなで食事している時に執事さんに声を掛けられる。
「ヤマト様、どうかされましたか?
何か悩みがあるようですが‥。」
食事中も大岩の事が気になっていたようでそれを執事さんに見抜かれてしまった。
「どうした?
悩みなら俺が聞いてやるぞ!」
何故が獣王さんが張り切っている。
「我が全て受け止めてやる。
話してみろ。」
魔王様にも話すように説得されてしまう。
俺は渋々大岩を砕いた事を話すのであった。
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