第152話 底

相手の魔法までラーニング出来るとは思わなかったので驚いていると盗賊はさらに攻撃を続ける。


「ウォーターカッター」


水の刃が俺を襲う。


避けたつもりだったがかすったようで足が切り裂かれる。


『ウォーターカッターをラーニングしました。』


また例のアナウスが聞こえる。


勝手にラーニングするのはいいとして、それより目の前の悪党が水の魔法使いなのが意外で驚かされる。


水って顔かよ。

どう見ても土だよね。


だったら俺も反撃してやる。


『ウォーターカッター』


明らかに盗賊より大きな刃が盗賊に向かって飛んで行く。


この大きさなら避けられないだろう!


俺は余裕も持って見守っていると盗賊が意外な行動にでる。


「ウォーターシールド」


刃が当たる寸前、水の壁が現れて刃を防いで見せる。


これには本当に驚かされる。


しかも『ウォーターシールドをラーニングしました。』とアナウスがされる。


え?

俺に当たらなくてもラーニング出来るの!?


青魔法の底の深さに感心するのであった。

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