第101話 幕間 竜王の怒り2

「何がどうなれば魔王と冥王が同じ相手と結婚するのよ‥。」


竜王はイライラしているのか爪を噛んでいるようだった。


こう言う時は何も言わないに限ると部下達は無言で竜王の同行を注視する。


竜王は考え事を始める。


「どうする?どうすればいいの?

 あっ、その男を殺せばいいのか!

 それだと魔王と冥王に復讐される可能性が‥。

 あ〜面倒。

 う〜ん、あっ!!」


竜王は何か思いついたのか笑顔になる。


その時、部下達は思った。

絶対に無茶を言ってくるのだと‥。

一体誰が犠牲になるのかと‥。


「カーミラ。」


突然名前を呼ばれたホワイトドラゴンはビクッとする。


「ハ、ハイ。」


ホワイトドラゴンは足取り重く竜王の前に向かう。


「貴女、魔王と冥王の旦那を寝取りなさい。これは決定だから拒否は出来ないわ。」


竜王のトンデモない発言に血の気がひくホワイトドラゴン。


「貴女のその胸は何の為にあるの?無駄にデカい胸を使う時が来たのよ。人間の男なんて胸があればいいのよ。挟めば終わりよ。」


竜王の物凄い偏見発言にイラってきたが命令なので従うしかないのだ。


ちなみに竜王達全員は人間形態になっている。理由はドラゴン形態はデカすぎて邪魔だとのこと。


このまま終わるかと思われたその時、ホワイトドラゴンが発言するのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る