「はぁ？

　アーちゃんとレーちゃんが結婚した！？」

城の中にある鍛錬場で魔王と冥王の元に忍ばせた間者によって衝撃の報告を受ける獣王。

「どうしてそんな事になってるの！！」

怒り狂った獣王は二人の間者の胸ぐらを掴むと二人とも持ち上げてしまう。

「り、理由まではわかりません。」

「申し訳ございません。私も理由は知りません。」

締め上げた間者からの報告が気に食わなかったのか二人を投げ飛ばしてしまう。

数十メートル先に投げ飛ばされた間者はそのまま気を失ってしまう。

「あの二人が同じ相手と結婚するとかありえない！どうなってるの！？」

獣王は訳がわからず混乱している。

「うーん、考えても分からないものはわからない‥。うん、とりあえず相手の男をぶっ飛ばそう！」

そう決意した獣王は扉に向けて歩きだす。

獣王の事を知り尽くしている部下が止めに入るが聞く耳を持たなかった。

「ふふ、待ってろよ色男。二人を誑かせた事を後悔させてやる！！」

獣王はヤマトに向けて歩きだすのであった。

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