第94話 我が家へ

「まぁ、人間達の事を考えてても埒があきませんので、そろそろご自宅に帰りましょう。」


執事さんの一言に皆んなも納得したようで、今日のことろは家に返してくれる事になった。


冥王の側近には、後日話し合う事で許してもらった。


執事さんが転移をするので近づこうとすると腕に冥王が抱きついてくる。


「今日は帰らせてもらいますが、後日訪問させて頂きますので‥。」


今後については後日話し合う事にして早く家に帰ろうとするが、冥王はそれを許してはくれなかった。


「いや!私達はもう夫婦になったの!離れ離れにはならない!!」


冥王は叫ぶと俺の首に例の鎖を巻き付けて、離れないようにグイグイ引っ張ってくる。


その様子を見ていた魔王様が口を開く。


「説得は無理そうだな‥。仕方がない、冥王は我らが預かることにするぞ。」


魔王様が冥王の側近に確認をとる。


側近達も冥王の様子を見て渋々、家に連れて行く許可をくれる。


「それでは、帰ります。」


執事さんがそう言うと、転移用の魔法陣を床に展開して俺たちを我が家に転移してくれるのであった。

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