第93話 様子見
「竜王、海王は面倒だな‥。竜王はバランスが崩れる事を嫌うだろう。海王は先を越された事をネチネチ言ってきそうだし‥。さらに問題なのは獣王だろうな。」
魔王様がかなり嫌そうな顔をうかべる。
「獣王は脳筋だから嫌い。」
冥王がストレートに嫌いと公言する。
俺はこのタイミングで、ずっと気になっている事を聞いてみる。
「あのさぁ、一つ質問なんだけど。俺の知識だと竜王、海王達の一番上に魔王がいるイメージなんだけど‥。」
「それは違うよ。」
冥王がいつもより大きな声で口を開く。
「竜王、海王、魔王、冥王、精霊王は誰が上などはなく皆んなが平等なんだ。これは神が決めた事らしい。」
さらっと精霊王や神の名前が出てきたよ。
何となくだけど、他にも王はいそうな気がする。
「まぁ、皆んなが平等なら争いにはならないね。」
良かった平和な世界で。
「それがそうではなく、人間は自らを神に近い存在だと言い出して我らに戦争をしかけてきたのだ。」
オイオイ、人間達はそんな事言ってるの?
何となく宗教が絡んでるような気がする‥。
俺はこの世界の秩序を乱す人間達に頭を痛めるのであった。
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