第92話 溜め息
俺が魔王様と冥王のどちらかを選べと迫られて出した結論は‥。
「両方を嫁にします!」
俺はクズ的な発言を高らかに宣言する。
「「「はぁ?」」」
魔王様、冥王、側近が呆れた感じで俺を見てくる。
「魔王様、冥王様のお二人と離れたくありません。ネロさんとモニカさんを入れた5人で幸せな家庭を築きたいです。」
批判覚悟で自分の気持ちを伝える。
「フン、正妻はワレだからな‥。」
魔王様は少し拗ねたが、冥王を受け入れてくれた。
「わ、私の名前も言ってもらえた‥。」
ネロさんは名前を呼ばれた事を喜んでいた。
「正妻は譲るから、第二夫人は私だからね。」
冥王も魔王様の事を認めてくれた。
「私の名前があれば完璧でしたが‥。まぁ、及第点ですね。」
執事さんも概ね認めてくれたようだ。
ただ、和やかになりそうな空気を側近の一人が崩すことになる。
「冥王様に申し上げます。我々も結婚自体には反対しませんが、魔王様と冥王様が同じ相手に嫁ぐ意味がお分かりでしょうか?竜王様、海王様等が良く思うはずがありません。」
魔王様と冥王が竜王と海王の名前を聞いて渋い顔になっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます