第70話 用済み

「え?要件ってそんだけ?まさかこんな事で私呼び出されたの??」


冥王が驚きつつも眉間にしわをよせる。


「こんな事って人が死んでるんだぞ!」


冥王の言葉を聞いてキレてしまった。


「はぁ?人が何人死のうと関係ないわ。だって私冥王よ。人間とは相容れない存在なのよ?」


冥王が小馬鹿にしているような感じで答える。


見た目は人間だけど考えはまったく違うようだ‥。


さて、落とし所をどうしよう‥。


冥王に見捨てられて可哀想だけだ何人も人を殺めているし‥。


「要は済んだようだから、私帰るわよ。」


冥王が執事さんに合図を送るとヤレヤレって感じで執事さんが冥王に近づいていく。

たぶん転移するつもりだろう。 


「冥王様、私も連れて行って下さい。何でもするのでお願いします。」


それに気がついたメイドの幽霊が懇願する。


「アンタのせいで部隊は半壊したのよ。その原因を連れて帰れるわけないでしょ?もうアンタは用済みよ。とっととそいつらに殺されなさい。」


睨みつけていたメイドの幽霊から視線を外すと後ろを向いてしまう。


その後、何度も呼び続けるメイドの幽霊を無視して執事さんと転移するのであった。


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