第69話 見捨てる

「で、何の用なの?」


冥王様がバスタオル姿で椅子に座り、足を組んで尋ねてくる。


いや、それよりこういうシチュエーション、どこがで見たことあるような‥。


洋画であったよね?


たしか足を組みなおしたりすると見えた解かれる見えなかったとか‥話題になったよね?


冥王様が睨んでくるので話を進める事にする。


「説明聞いたけど、私関係なくない?」


冥王様が面倒臭そうに答える。


「関係なくないだろ?そいつお前の部下だろ?」


あっ、見た目が子供だからついタメ口聞いてしまった。


やばっ、殺されるかも‥。


恐る恐る冥王様の様子を見るが顔を赤くする以外は特に怒った様子はになかった。


「部下って言ってもね‥。アンタ、私の部下がどれぐらいの数いるか知ってるの?10万は超えるわよ。しかも末端の幽霊でしょ?いちいち覚えてないわよ。」


冥王様に言われてメイドの幽霊が落ち込んでいる。


「人間を殺して操ればって教えてくれたのは冥王様ですよね?私、冥王様の為に頑張ったのに‥。」


メイドの幽霊がシクシクと泣き出してしまう。


何か微妙な空気になってきたよ。


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