第65話 打つ手なし
俺の手には以前レベル上げて借りた剣が握ららている。あの後、執事さんが貸してくれたのだ。
俺が鎧の人間に斬りかかろうとするとメイドから声が掛かる。
「そんな大層な剣で斬っても大丈夫ですか?その人間、まだ生きてるかもしれませんよ?」
メイドの話を聞いて振り上げた剣をアイテムボックスに収納する。
マズイ、これだと『火炎放射』も使えない。
考えながら戦っているので相手の攻撃が当たってしまう。
致命傷にはならないが体力を奪っていく。
レベル100なのでHPも高いので死にはしないが、対策もないのでジリ貧だ。
アイテムボックスからシールドを二つ出して防御に徹する。
「守ってばっかりでは勝てませんよ!」
メイドの幽霊が笑いながら煽ってくる。
あの野郎、絶対にぶっ飛ばす。
段々と怒りが湧いてきた。
鎧の人間からタコ殴りにあう。
それでも攻撃に耐える。
『ちからため』を発動。
さらに攻撃に耐える。
剣が手や足を切り裂く。
限界まで耐え、『すてみ』を発動。
鎧の人間を盾でぶっ飛ばし、本当の狙いのメイドの幽霊に渾身の体当たりをお見舞いする。
メイドの幽霊が油断していたのか、回避出来ない。
「もらった!」
俺は叫ぶと、幽霊のお腹をすり抜けて背後の壁に激突するのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます