第57話 ギルド長の憂鬱5
睨み合う魔王とギルド長。
お互いの意地がぶつかり合う中、ヤマトが先に根を上げた。
「隠しても後で問題になるよ。ギルド長になら話して大丈夫じゃないかな‥。」
ヤマトという男が気の強い女を説得してくれる。
「まぁ、お主がそう言うなら仕方がないかのうぉ‥。」
女の方が身体をクネクネさせて男に擦り寄っている。
かなりムカついたが話が進まなくなるのでここは我慢する。
「実は‥、魔法の様なもので特定のレベルの者を即死させる事が出来ます。」
と、とんでもない事を言い出した。
やべーよ、コイツ。
ギルド長の俺が冷静にならないと。
「む、無条件と言う訳ではないだろ? 」
返答次第では覚悟を決める必要があるようだ。
「特定のレベルと、魔法を使った本人のレベル以下でないと発動しません。」
よ、良かったー。
これでコイツが高レベルだったら災害認定する所だったよ。
まぁ、気が弱そうだからそんなに高レベルにはならないだろう。
無理やり自分を納得させ、後は買取り担当のおやっさん達にどうやって説明しようかと頭を悩ませるのであった。
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