第41話 混乱2

 魔王様と四天王の一人が今まで戦ったことがないタイプと対峙していた。


「魔王様、何とかして下さい。」

ネロが魔王にふる。


「ば、ばか!こういう時こそ、四天王が力を示せよ!」

魔王様が断る。


強敵と戦ってきた戦士も、目の前で号泣する女の子に悪戦苦闘していた。


「そもそも何で泣いてるんだ?」

魔王様が疑問を口にする。


「わかりませんが、何となくヤマト様が関わっているような気がします。」

ネロが持ち前の分析力を発揮する。


その後、泣き止んだモニカから詳しい事情を聞き出す。


「宿屋に3ヶ月も宿泊し、いろいろ世話をしてもらってモニカと恋人同士になり結婚の約束までしたのに他の者と結婚して現れたと‥。」


魔王様が聞き出した内容をわざわざ口に出して説明してくる。


「それはヤマトが悪い!」


魔王様がビシッと断言する。


「私もヤマト様が悪いと思います。」


ネロさんにもハッキリ言われる。


「ヨシわかった。本妻はワレだが、お前も妻になれ!」


魔王様が俺に相談もなく結婚の許可を与えてしまう。


「ありがとうございます!」


モニカが涙をに流しながら笑顔でお礼言う。


「お互い頑張ろうな!」


目の前で嫁同士の交流が繰り広げられる。


このまま収束するかと思われたが混乱は続くようだ。


「そういえば紹介がまだでしたね。私はモニカと言います。」

モニカが自己紹介を始める。


「おっ、まだ名乗ってなかったな。ワレの名はアリサじゃ。ヤマトと結婚するまでは魔王を務めていたぞ。」


魔王様の一言がまた混乱を生む。

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