第36話 レベルの限界
牢獄の中が空になってしまった。床にはモンスターを縛り付けていた鎖と猿ぐつわが床に散乱していた。
脳内には、テレレレッレッテッテーの音が鳴り止まない。どんだけレベルアップしたのか、ステータスを見るのが怖くなる。
「空になってスッキリしましたね。」
執事さんが笑顔を見せる。
いろいろ思うところはあるが、先に質問したい事が出来た。
「あの‥、『レベル5デス』は5の倍数のレベルにしか効かないはずでは?牢獄の中のモンスター全てが5の倍数なのは、さすがに無理がないですか?」
俺の質問を聞きて執事さんがニヤリと微笑む。
「良い質問です。ヤマト様のレベルを上げるのに『レベル5デス』が必要になると予想出来ましたので、魔王様とお楽しみの最中に私がこっそり出向き、全員のレベルを最高まで引き上げたのですよ。」
今度はドヤ顔。
「ちなみに最高レベルは幾つまでですか?」
「ヤマト様もですが、レベル100が限界です。」
なるほど‥、では魔王様達もレベル100って事なのかな?
「フフ、もしかしたら魔王様や私がレベル100だと思われました?実は限界突破すれば、もっともっと上がりますよ。桁違いにね‥。」
桁違いって‥。
もともと分かっていた事だが、魔王様や執事さんには絶対に逆らったらダメだと再認識させられた。
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