第34話 レベルアップ

 執事さんから剣を受けとるとズッシリとした重みを感じた。


執事さんは片手で持っていたので軽いかと思っていたが、そんな事はなくて両手でないと持ち上がらなかった。


とにかく執事さんからのプレッシャーが凄いので、この手にある剣で目の前のモンスターを倒す事にする。


正直なところ、動物すら殺した事がないのに俺にこのモンスターが殺せるのか‥。


あと数センチでモンスターの皮膚に届く距離で躊躇してしまっていた。


すると執事さんが助け舟を出してくれる。


「そいつは人間の村を幾つも襲って、赤ん坊まで食い殺したヤツです。他にも魔族の子供も‥。」


俺から迷いが消えた。


プスッ


黒い刀身から禍々しいオーラが出ている剣を突き刺す。


するとモンスターが一瞬で燃え尽きてしまった。


あまりに早かったので何が起こっているのか分からなかった。


焦っていたら、どこからか聞き慣れた音が聞こえ出す。


テレレレッレッテッテー


レベルが上がったようだ。

すぐさまステータスを確認することにした。


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