第33話 レベル5デス

 執事さんの命令により犯罪者でレベルアップすることに決まった。もちろん断れそうにない‥。


執事さんからは早くしろ的なプレッシャーを受けているので、素直に従う。


『火炎放射』


火炎放射が獄中のモンスターに直撃する。


ん?

全然効果なし?


ゴリラっぽいモンスターやワニっぽいモンスターの皮膚が少し焦げたぐらいで全然効いてない。


俺ががっくりしていると執事さんがヤレヤレって表情で見てくる。


「しょうがないですね‥。では、これではどうですか?」


『レベル5デス』


執事さんが俺に向けて魔法を放つ。


一瞬ゾクってきたが特に何ともないようだ。


すると脳内にアナウンスが聞こえくる。


『レベル5デス』をラーニングしました。


「ちょっ、いきなり物騒な魔法を使わないで下さいよ。」

思わず執事さんに突っ込んでしまう。


「大丈夫ですよ。これは5の倍数のレベルにしか効果がないので。ヤマト様はレベル1ですから‥。」


半笑いなのが少しムカつく。

もちろん何も言わないけど。


「では、この者達にお使い下さい。」


「わかりました。では‥‥すみません。MPが足りませんでした。」


俺は執事さんに頭を下げる。


「私とした事が短慮でした。成る程、そこまで手がかかるとは‥。仕方がないですね、今から渡す剣でこの者達を刺してください。」


そう言うと、どこから取り出したのか執事さんの手には禍々しい一振りの剣が握られていた。






名 前:ヤマト

種 族:人族(魔王の夫)

職 業:青魔道士

レベル:1

 HP:27/27

 MP:37/47


スキル:言語理解

    初級鑑定

    アイテムボックス

    青魔法


 魔法:ファイアボール(3)


青魔法:火炎放射(10)

    黒の衝撃(100)

    死者蘇生(500)

    吸血(5)

    レベル5デス(90)new

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