第32話 犯罪者

 執事さんが目的地に着いたのか、突然立ち止まった。薄暗くてよく見えないが雰囲気から広い場所にいるのがわかった。


執事さんが指を鳴らすと辺りが急に明るくなる。


そして俺の目に飛び込んできたのは、巨大な牢獄であった。


牢獄の中は大小様々なモンスターが手足を鎖に繋がれていて、コチラをギロリと睨んでくる。


ヤバい、何か目が正常ではない!


闘技場で見たモンスターが普通に感じられるほど、ここのモンスターは不気味だった。


尋常ではない殺気に震えと汗が止まらない‥。


俺がビビっていると執事さんが口を開く。


「この者達は、簡単に言うと犯罪者であります。もしかしたら誤解されているかもしれませんが、魔族にも決まりはあります。強者が弱者を痛ぶったり、裏切ったりなどは許されません!」


最後の方は目が血走ってきて、かなり怖かった。


「まぁ、散々実験やら拷問はしてますが中々しぶとくて‥。どうせ処分するのであれば、ヤマト様の経験値にして下さい。」


執事さんがサラッと虐殺を命じる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る