第28話 やれ!
知らないうちに魔王の眷属になってしまい頭をかかえる俺。
どうすんの俺!
魔族も人間ってきっと仲悪いよね。その状況で魔王の眷属が冒険者とか続けられないよ。
まぁ、まだ冒険のぼの字も始まってないけど‥。
俺がどんより考え込んでいると執事さんが話し掛けてきた。
「ヤマト様は、お疲れでしょうから食事をとってから早めにお休み下さい。ネロが案内しますから。」
一瞬ネロさんが反論しようとするが、キッとひと睨みすると渋々案内してくれるようだ。
ネロさんと一緒に食堂に向かう。
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魔王side
「ネロとヤマトを先に行かせたという事は何か聞かれたくない話があるのだろ?」
執事を問いただす。
「回りくどいのは嫌いですので、ハッキリ申しますが‥。ヤマト様の食事な薬を盛ります。朝まで何をしても起きないでしょう。ついでに超強力な精力剤も一緒に入れてます。エンペラーオークの睾丸で作ったものですのでそれはもう凄いことになると思います。クックッ‥。」
執事の口から衝撃の事実を聞かされる。
「オノレはワレに夜這いしろと申すのか?」
ワレはキレ気味に執事を睨みつける。
「レベル1を嬲り殺した件を先代様に伝えても宜しいのですか?」
ワレに選択肢はないようだ‥。
「わかった‥、やればいいのだろ?」
ギロリと睨む執事。
「やらせて下さい。」
「分かればいいのです。まぁ、そう悲観されなくても‥。私の感ですがヤマト様はかなりの掘り出し物ですよ。鍛えようによっては化けるかもしれません。情に脆そうですので、既成事実をつくれば貴女を置いて逃げる事はされないと思います。」
こうしてヤマトを襲う計画が立てられるのであった。
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