第27話 相手が悪かった‥

「ところで、ご自分でステータスを確認しましたか?」

執事さんが真剣な表情で俺の顔を見てくる。


「ステータスですか?まだですが‥。体力が回復しただけですよね?」


執事さんの表情をみて、妙な胸騒ぎがするのでステータスを確認する。




名 前:ヤマト

種 族:人族(魔王の眷属)new

職 業:青魔道士

レベル:1

 HP:27/27

 MP:37/47


スキル:言語理解

    初級鑑定

    アイテムボックス

    青魔法


 魔法:ファイアボール(3)


青魔法:火炎放射(10)

    黒の衝撃(100)

    死者蘇生(500)

    吸血(5)new




アレアレ?

『魔王の眷属』って表記が増えている。


俺が目を点にしていると魔王様が語りかけてきた。


「当たり前だ。そもそも上位の者から『吸血』など普通は出来ない。」

ネロさんが魔王様の言葉にウンウン頷いている。


「そうですよ!私、ヴァンパイアの真祖ですけど、魔王様から『吸血』なんて出来ませんよ。」


「魔王様から『吸血』を行うとは‥。クックッ‥本当に面白い。」

執事さんが横を向いて笑いを堪えていた。


「あ、あの‥、『眷属』ってどうやれば辞められますか?」

もう嫌な予感ビンビンだけど、大事な事だし尋ねてみる。


「ムリ!」

「ムリですね。」

「ムリでございます。」


即答だった。


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