第23話 反応うすっ ★

 俺、執事さん、魔王様、ネロさんは『青魔法』を見る為、闘技場に移動してきた。


「俺が『青魔法』に憧れたのは、相手の技を『ラーニング』出来るところです。」


そう言うと俺は誰もいない場所に死ぬ直前に覚えた魔法を叩き込む。


『火炎放射』


俺の体の手前から炎が飛び出し、地面を燃え上がらせる。


得意げに魔法を披露したが、執事さん達はきょとんとした顔をしていた。


ん?

どこか反応が悪いような‥。

もう少し驚いてくれてもいい気がする。


「え、どこに憧れるの?『火炎放射』ぐらいドラゴンなら使えるわよ。」

ネロさんが冷めた目でこちらを見てくる。


「イヤイヤ、ドラゴンなら簡単でしょうが、俺レベル1の人間ですよ!」


しまった!

相手は魔王だった。

何とか『青魔法』の凄さをアピールしたかったけど相手が悪かった‥。


俺が困っていると難しい顔をしていた執事さんがいきなり呪文を唱えてきた。


『黒の衝撃』


特に何も起こらなかったが、『黒の衝撃をラーニングしました。』と言うアナウンスは聞こえてきた。


「どうでしょうか?魔族にも中々使える者がいない魔法ですが、覚えましたか?」


執事さんが悪びれた様子もなく、しれっと聞いてくる。






現時点のステータス


名 前:ヤマト

種 族:人族

職 業:青魔道士

レベル:1

 HP:27/27

 MP:37/47


スキル:言語理解

    初級鑑定

    アイテムボックス

    青魔法


 魔法:ファイアボール(3)


青魔法:火炎放射(10)new

    黒の衝撃(100)new

    死者蘇生(500)new




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