第10話 何でこんな所にいるの?!
依頼が貼ってあるボードに向かう途中、一人の女性が気になってしまった。
冒険者ギルド内には10名ぐらいの職員さんが働いていて、全員が女性だった。
この世界には化粧品がないのか全員がスッピンだったが、かなりレベルが高かった。
その中でその女性は若そうに見えるのにかなりの猫背で肌の色も白さを変えて青白かった。
何となく違和感を感じてので、興味本位で鑑定を使ってしまった。
『初級鑑定』
鑑定結果
名前:セラ(ネロ)
種族:人族(ヴァンパイア)
ヤバい。
何で見ちゃったかな‥。
冒険者ギルドの受付嬢にヴァンパイアが混じってる。
どうしよう‥。
って、悩む必要ないよ。
俺、レベル1だよ!!
ゴブリンにも苦戦しそうなのにヴァンパイアとか相手になるわけないよ‥。
とにかく無視しよう!
無視してボードに向かおうとするとヴァンパイアと目が合う。
ジーーーーと、こちらを観察している。
マズイ、冷や汗が止まらない。
鑑定を使ったのがバレたとか‥。
数分その状態が続くとヴァンパイアが口を開く。
「こちらへお越しください。」
冒険者と面談する為の個室に案内しようとする。
「すみません、またの機会に‥。」
「こちらへお越しください。」
今度はかなり圧を感じる。
どうあっても個室に招待したいらしい‥。
射殺すような目つきで睨んでくる。
俺には断る事は出来なかった。
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