第9話 プチ事件勃発
第9話 プチ事件勃発
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【これは帰宅後の話】
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いつものように机に向かい、宿題を進めていた。そんな時、ソレは来た。
「ピロン♪」
ん?なんの通知だろ?……あ。あああー!!!
『"セキグチ ソウタ"は"ウーパールーパー"により、クラスLINEグループを退会させられました。』
おい、ウーパーの野郎何してくれてんだよwww この仕打ちは酷すぎるだろ。そんなに怒ってんの?
まあ、あの後クラス戻ったけど空気やばかったもんな、クラスの男子は俺のことをジトッと見てた。多分ウーパーが俺のことをクラスの連中に広めたんだろう。
すぐにホンダとカナからメッセージが来た。
ホンダ『おいおい、どうしたんだよ。お前、クラスLINEから追放されてんぞ』
カナ『セキグチ、何があったの!?』
2人には説明しないとな、ホンダもカナも図書室に行ってて何が起こったのかはわからないんだろうし。
オレ『実は……カクカクシカジカでして……』
ホンダ『なんだよソレ、しょーもねーwww。心配すんなよ、俺が少しはフォローしとくからwww』
カナ『なるほどね、なにかあったらすぐに言ってね、力になるから』
ありがと、2人とも……。
それにしてもウーパーはキレすぎだろ。
「ピロン♪」
ホンダとカナの連絡に遅れる事、約5分。もう一件のメッセージが俺のスマホに届いたのだ。
ヤガミ ハルカより一件の着信
『ソウタ、今居る?』
オレ『こんばんは、今いるよー』
ヤガミ『ごめんね、クラスLINEのやつ、私のせいだよね、助けてもらったのに……ゴメン』
ん?ヤガミのせいってなんで? そして助けた?
オレ『助けた?何の事を言ってんの?』
ヤガミ『助けてくれたじゃん、私が"ウーパールーパー"に絡まれてる時』
あーアレは別にヤガミを助けようと思って言ったわけじゃないんだけど……
ていうかちょっと待て、そんな勘違いするってことは……もしかして俺がウーパーに言った事、ヤガミに聞こえてたって事か?
オレ『もしかしてだけどさ……俺が"ウーパールーパー"に何言ったか聞こえてた?』
ヤガミ『……うん』
うわあああああああー!聞こえてたってよ、俺かなり下品な事言ってたよな?
【ウーパー、お前はヤリモクだ(イケボ)】みたいな。
聞かれてたんだ、アレ……
目の前の話しかけて来ている男をヤリモク認定されるって……それ、ヤガミも結構キツイよな……
オレ『不快な事言ってゴメンね……』
ヤガミ『……まあ、その事はいいよ……だって助けようとして言ってくれたんでしょ?』
いや俺がアイツにムカついてたからっていうのがかなりデカいんだけどね……
まあいいや、そういう事にしとけ。
オレ『ダイジョーブだよ!心配しないで! ホンダがフォローしてくれるらしいから、なんとかなるよ』
ヤガミ『なんとかならなかったら?』
オレ『ソレでも特に問題無し!なぜならオレはもうクラスで孤立してるから、これ以上孤立させようとしても、どうしようもないから!』
少し遅れて返信が返ってくる
ヤガミ『ポジティブだね笑、』
さらに続ざまに返信が来る。
ヤガミ『後、ソウタは孤立してないよ、ホンダ君とか隣の子(多分カナを指す)とか頼りになる友達が居るし……』
ヤガミ『こんな事になって本当にゴメン、私からもフォローしとくから』
ヤガミはこの事を相当深刻に捉えてるみたいだ。陽キャの感性はわかんないけど、コレは死刑宣告されたみたいなもんなのかな?
そんなに深刻に捉える必要もないと思うけどな、俺はもう、ホンダとカナとヤガミとだけ繋がってられたらソレで満足だ。
本当にそんなに心配しなくていい事なんだよ。(後、俺の自業自得だよなコレ……)
オレ『あんまり心配しないでよ、もしどうにもならなくても俺は大丈夫だから、ホンダとカナとハルカ(ヤガミ)と繋がってるだけで十分!』
オレ『あと、"ウーパー"に暴言吐いたのだって、俺もムカついたから言ったんだよ、ハルカはそんなに気にしないでいいよ!』
うん、つまり自業自得って事だな!
ヤガミ『心配してくれてありがと……本当はこっちが心配しないといけないのにね……』
いや、気に病まないでマジで、これマジのガチの自業自得だからさ
オレ『ハルカ、俺は大丈夫だから! あと今日は劇の準備で疲れたでしょ、しっかり休も!』
ヤガミいい奴だな……だから本当にこんなしょうもない事で心配かけたくなかったな。
ヤガミ『なんか……ありがと……あと本当にゴメンね……』
そんなに謝らないで、ヤガミはちっとも悪くないから!
オレ『おつかれ、また明日。』
ヤガミ『今日は色々ありがと、おやすみ。』
おやすみ、そして本当にお疲れ様。
こうして俺にとってのプチ事件は幕を下ろした。(クラスじゃ伝説の大事件扱いになる)
↑↑↑暇すぎだろ、週刊誌並みのしょうもなさ
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今日の就寝時間10時30分
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