第3話 翌日。寝不足のオレ氏(17)逮捕


なんでヤガミは俺と話したいなんて言ったんだろうか?

(ハッ!もしかして俺の事好きなのか!?)

↑↑男子高校生なら一度はたどり着く考え。




……………………………………………………


【朝の教室にて】


……………………………………………………




 俺は登校するなり机に突っ伏した。

 2時間……にじかん。これが俺の今日の睡眠時間だ。


 うん、死ぬ。普通に寝不足で死ぬ。ダメだぁーこれ1時間目は受けられないな、脳にコーヒー注入したい。


「おーい、大丈夫かー?」


 ホンダが俺に話しかけてくる。


「………………大丈夫じゃない」


「どうしたんだよ?てか、目の下クマやばいぞ」


「うん、寝不足なんだよ」


 隣の席のカナもこちらを心配そうに眺めている。


「……セキグチ大丈夫?」


「……ダメ、もう無理」


「ちゃんと寝なきゃ、またユーチュー●?」


「いや……違うよ……」


 夜遅くまで女の子とメッセージのやりとりしてましたぁーwwwとは勿論言えない。


 そんなこんなしているとヤガミがやってきた。


「あ、セキグチ昨日は楽しかったねー!イェーイ」


「……イェーイ」


 パチーン、ハイタッチ成功!そのまま彼女はどっか行ってしまった。

 おい、なんでアイツはピンピンしてんだ?睡眠時間は同じの2時間だろ?なんか腹立つんだけど。

 俺とヤガミのハイタッチを見ていたホンダが不思議そうな顔をする。


「アイツとお前どうしたの?昨日は名前も知らなかっただろ」


「さあ?」


 ホントになんでなんだろう。


「そうなの?セキグチ、ヤガミさんと仲いいんだ」


 カナもなんか言ってくる。顔こわっ!俺なんかした?


「いや、別にそんなことはないと思うよ……ただ委員会が同じなだけだよ……」


「……フーン」


「これ、マジ」


「……だと思ったー!、だってこんな暗いセキグチが、仲良くなれるわけないよー!」


(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


 カナは俺をバシバシ叩いきながら悪口言ってくる。

 ニコニコしながら悪口言うなよ…





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