第301話 確認と魔王軍

 俺のゲートにて調査隊と最寄りの町に向かう。

 同行する兵士の1人と話をした。彼らは王都の騎士団所属で、駐留先の王都から来たのだと。隣の国でもある隣町との交流が途絶え、怖くて町の者は誰も確認に行かなかったと言う。関所が無人だったらしいからだ。


 その事実が領主の耳に入ると、慌ててギルド経由で緊急の調査依頼が入り、王都から騎士団が派遣された。強行軍の為に脱落者が多発し、この人数にまで減ってしまったと言う。


 騎士団の団長に説明をしたが、ちんぷんかんぷんだった。


 まずは領主に説明をする必要からゲートで直接町に行き、そこからゲートで調査隊を隣町に戻した。領主に俺が隣の大陸の支配者だと説明するも納得しないので、俺の支配下の城を梯子して全てを見て回り、玉座の間での振る舞い等を見せて無理矢理納得させた。


 それと無人の他の町や王都も見せたが、愕然としていた。


 まずはこの国の王都の位置を教えて貰い、地図と照らし合わせながら俺がひとっ飛びするが、約1時間半位で何とか王城のある町に着いたのだが、異変があった。王都の町としての規模はバルバロッサと同じ位の規模で、アルヒオーネ大陸では2番手の国力を誇る国の王都らしい。


 魔物の大群と対峙しており、城門を突破され掛かっていた。城門の中に降り、ゲートで騎士団と俺の仲間を呼んだ。取り急ぎ説明し、戦闘に入るとして準備をさせた。

 そして城壁の上へオリヴィアを伴って神々しく降り立ち、ゲートで仲間を呼び、そして叫んだ。


「隣の大陸を統一した皇帝ランスロットだ。義理はないが無辜の民を救う為に助太刀する。駆逐してやるから安心しろ!万が一城門を突破された時の事を考えて君らは待機だ」


 俺はライトソードを掲げ、特大のファイヤーボールを投げていく。城壁にへばりついている奴らはレニス達に任せ、俺は防壁の周辺にいる魔物の駆逐をすると分担を決めた。そして大量のサラマンダーを展開し、魔物の群れにぶつけて行く。そんな光景を目撃した城壁の上で対峙していた者達から歓声が飛び交う。


 そうすると、魔物の中から俺に向かってファイヤーボールが飛んできた。直径1m程とかなりの魔力だ。

 咄嗟にこちらもファイヤーボールで迎撃し、当たり前だがぶつかり合った。そのファイヤーボールは上空へと飛んでいった。俺はファイヤーボールが生成された所へ転移し、周辺の魔物の駆除に乗り出した。


 一気に周辺の魔物を駆逐し、この魔物を率いていると思われる先の魔法を放った奴を発見した。

 40歳代位の女性の魔法使いのようだ。

 首には隷属の首輪が着けられている。どうやら首輪により支配されており、主人から命じられて攻めて来たようだ。

 その者達は慌てて魔法を放つべく詠唱を始めたが、転移して首輪に触れ、俺の奴隷に変更した。そして首に手刀を喰らわせて気絶させていく。


 これでほぼ勝利したので、残党狩りに移行していったが、勿論城門付近の魔物の殲滅も終わっていたのであった。

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