第72話 懐かれた

 day15


 ふと目が覚めた。取り敢えず目の前を確認する。見えたのはおっぱいだ。どうやら夢を見ているようだ。


「知らないパイ乙だ」


 誰かが添い寝している。

 それにここはどこなのだろうか?頭が痛く、気持ち悪い。今の状況がよく分からないが部屋の感じから、どうやら自宅の寝室にいるのだと分かった。


 一緒に寝ているのは誰だろうか?。

 でもこのパイ乙とはまだやっていないぞ。

 ちっぱいじゃないからニーベルングではないな。

 と言うとあの4人のうちの誰かかな。もう少し音を聞いていれば分かるかな?

 5分位胸に耳を当て心臓の鼓動を感じる。うーん誰か分からない。


 次に思ったのが揉んだら分かるかな?だった。

 良いよね?ここにパイ乙が有るのだから揉めって事だよね。 

 それにこのパイ乙の持ち主は起きているという確証がある。


もう刻印者の6人とは一度やっている。やっていないのはニーベルングだが、大きさから彼女ではない。それとも知らない誰かを連れ込んじゃったかな?そろそろ確認しようかな。


「おーい誰だい?お返事が無いならおっぱいを揉むよ~!」


 警告は発っせられた。警告したんだからね。1分も待った。長かった。それだけ待ったんだ。正義は我に有り。ランス行きまーす。

 もみもみモミモミ揉み揉み


 すると反応があった。


「ギャーごめんなさい!調子に乗りました」


 聞き覚えのある声がした。赤毛のアンじゃなくて、元気娘のトリシアだ。

 俺は赤毛の胸に改めて耳を当てた。そうすると彼女は俺の頭を抱えてきた。彼女の心臓はちゃんと心強く鼓動し、ドクンドクンと心地良い旋律を奏でている。


「心地良い音だな」


 彼女は俺の態度が変わったのを察したようだ。


「ランスロット様のお陰で生きているんだぜ。今この場で抱いても良いんだぜ。なっ!」


「自分をもっと大事にしなさい。今の君をまだ抱かないよ。もう少し君って人を理解して、愛していると心の底から思えるまで待って欲しい。今君を抱くのは性欲処理にしかならない。お互い愛し合った状態で抱き合いたいんだ。心が満足できないと勿体ない。もっと心が昂ぶるまで俺の彼女で我慢してね。君と一つになるのはちゃんと俺の奥様になる時だよ。遊びでは君に失礼だ」


「ぶーぶー!でもサンキュー。これで我慢しとくよ」


 布団の中へ潜っていっていき、いたずらをされた。


「あう。もうお婿さんに行けない。いやーん」


 トリシアをからかってやった。


 彼女は布団から出てきて俺に裸体を見せてきた。


「どうだ俺は」


 ご丁寧に一回転した。

 俺は手招きして彼女のあちこちを優しく触れ、傷が無いかを確認した。トリシアは慌てだした。


「おい、チョットなんだよ!さっきのは嘘かよ!」


 抵抗するものの、俺は止めなかった。頭も確認していく。


「良かった傷はどこにも無いな。ふう。」


 そういい、バスローブを掛けて体を隠した。彼女は急にしおらしくなった。


「命を救ってくれてありがとうございます。既にこの身と心は我が主に捧げました。いかようにも御命じ下さい」


 騎士のように言う。俺はそっとその顎を軽くつまみ、俺の方を向かせたると間髪入れずにキスをした。


「あっ」


 彼女は一瞬目を見開き狼狽えた。しかし次の瞬間元のトリシアに戻った。


「うっし!俺の初めてはランスだぜ!」


 呟きが聞こえた。よく分からないが、ファーストキスでしたって事だよね?


「トリシア、君の躰は綺麗だよ。今すぐに俺の物にしたい位に。でも今はまだその時じゃない。君は体を鍛えているね。鍛えている女性の躰は締まってて見ていて気持ちいい。君は十分強くなれるし、俺が強くしてやる!」


 そう言うとびっくりしていた。


「やっぱランスは大人だね。あー負けるよ。でもさ、俺はいや、私は本気で好きだぜじゃなく、お慕い申し上げます」


 そう言うと、恥ずかしそうに服を着てから出ていった。がさつな所が有るが、何だかんだ言って女の子だな。ふとしまったと思った。格好付け過ぎた。今ならやれたのに!一般人の初物を。僕っ子を調教出来たのに。綺麗な体だったな。と実は彼女に対して少し滾っていた。


 俺が着替えて部屋を出とると、何故かトリシアを除き、ナンシーを含めた全員がメイド服を着ていた。


「おはようございますご主人様」


 一斉におじぎをした。圧巻だけど何故全員?それも実用的な服ではなく超ミニスカなのだ。いつの間にか買ったようだ。ナンシーの仕業だろうか。少なくともお金はナンシーだろうなぁ。


「おはよう」


 挨拶を返すのが精一杯で、皆に下着が見えてしまう事についてダメ出しをした。


「このメイド服はスカートが短過ぎます。夜伽の時以外はダメです。来客時等の対応には普通のメイド服にしてね。君達のお尻とパンティーは俺の物だから、他の奴が見るのは許せないからね。でも俺を元気にするのに皆頑張ってくれたんだんね。ありがとう」


 そう言うと、俺は皆のスカートを捲りつつ朝食を食べるべく食堂に向かった。スカート捲りは男のロマンだ!


ふと気持ち悪さはいつの間にか消え、少し頭が重い痛い位になっていた。


 そして朝食を食べながら昨日の事を聞いた。俺はトリシアを死者蘇生させた後、魔力切れ?で気を失った。トリシアは蘇生後すぐに「おはよう!」と間の抜けた挨拶をし、俺が胸を掴んでいる状況をいぶかしがっていた。


リギアはその余りにもの間の抜けぶりに、トリシアを気絶させたとかしなかったとか。


 そんなこんなで皆で気絶した俺を何とか運び出し、馬車まで運んだ。そして家に帰ってきたと。

 添い寝はトリシアがどうしてもと言い、布団に入った。こんな感じだった。


 人数がかなり増えたな。

 そこで俺はトリシア達に提案をする事にしたのであった。

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