第54話 実技試験 2
実技試験、まさか騎士団長と戦うことになるとは
彼が構えているのは、僕の身長ほどの大剣
あれ寸止めできるのかな?
刃は潰してあるだろうけど当たったら骨折しそうだな
剣道のようにまっすぐ正面に構えている
僕は、今回は変幻の聖剣で片手剣
もちろん刃は丸くしてある
後ろ切先を向けるように構えて
「いい剣だな
模擬戦用には見えんが?」
「聖剣です
自由に形を変えられるので
その力で刃を潰しています」
「ほう面白いな
では、先手は譲ろう」
「ありがとうございます」
言い終わると同時に全力で距離を詰める
大剣相手だできるだけ接近した方がいいだろう
とりあえず上段右側から斬りかかる
しかし、彼は剣を器用に動かし攻撃を防いだ
ならば連撃だ
左右から絶え間なく攻撃すれば当たるだろう
しかしまたしても器用に防がれた
あまり使いたくはなかったけれど
変幻の力を使うしかないようだ
最初と同じように上段右から斬りかかる
彼も先程と同じく防ごうとしている
だがその大剣に聖剣は当たらなかった
僕は剣と剣が当たる直前に聖剣を短剣に変形させたのだ
そのまま短剣となった聖剣を逆手に持ち替え
ガイス騎士団長の胸元を目掛けて突いた
カーン
鎧と剣が当たり金属音が鳴り響いた
「そこまで!!!」
「はっはっは
まさか即座に短剣にすることで隙を作り出すとは」
「ずるいと思い
「いや、勝つためには多少は何でもするべきだ
実戦でも訓練でもな
それに元々の剣技も見事だったぞ」
神の被害者~賠償として異世界転生させてもらえた~ 緋神 暁 @Akatuki__
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