第47話 王都への道で

今回もケット領に寄った

そういえばケットっていう家名を命名したの

初代国王だったはずだけど転生者じゃね?

絶対猫の妖精のケット・シーからだろうし


ん?探知に反応がある

誰か襲われてる?相手人間じゃね?

行ってみよう

「ルベルさん、ちょっと誰か襲われてるみたいなので見てきます」

「かしこまりました お気を付けて」



無事だといいけど…

あっ!! いた!!

一応間に合ったようだな


盗賊と思われる人達と襲われてる女の子の間に入る

3人か


「あなたたちは盗賊ですか?」

「あ?なんだガキ?だったらどうした?」

「質問で返さないでください

盗賊ですね?」

「あぁそうだよ

だからなんだ?

ガキ一人で何が…ゴフッ」

しゃべっていた盗賊の顎を思いっきり下から跳びながら殴る

昇竜拳みたいな感じで

10歳の体だ 盗賊、大人よりも小さいから跳ばないと当たらない


「おいガキ、何しや…ウッ…カハッ」

次に口を開いた盗賊の鳩尾のあたりを棒状にした変幻の聖剣で突いた

盗賊だとしても殺すことはないだろ

戦闘不能になるまでボコればいいだけだ


「こいつヤバ…」

逃げようとした最後の盗賊の首の少し上あたりを

少し手加減して聖剣で殴った


脳震盪くらいで済んでたらいいな

逃がすとよくないだろうしごめんね


一応縛ろう

鳩尾をやった人とかはしばらくしたら動けるかもしれないし


「さてと、大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫」

「僕はデクス、君の名前は?」

「シャローラ」

白色のフード付きの服でフードを深くかぶっている

下は緑色のショートパンツ

結構かわいいっぽいし盗賊の一人が縄を持ってたから

多分捕まえて売ろうとしてたんだろうな


杖を持っているし魔法使いかな

〔魔力制御〕を持ってない人やレベルが低い人は

杖を使わないといけないって師匠が言ってたな


「どうして襲われてたの?」

「私、王立学園の入学試験のために王都に行こうとしてたんだけど

あの盗賊に襲われる少し前、結構強い魔物に出会ってしまって

魔力が尽きてたの

そんな状態であの盗賊たちに見つかって抵抗できなかった」

「なるほど」



「デクス様、ご無事で何より」

「あっルベルさん、すいません突然飛び出してしまって」

「いえ、困っている人を助けるのはいいことです」

「この盗賊どうしましょう」

一応みんな意識が戻ってるようだが大人しい

「王都も近いですので、ここにおいていき衛兵を呼ぶのがよろしいかと」

「そうですね、そうしましょう」


「デクスって貴族だったの?」

「あっ言い忘れてた

家名はルガツカヤだよ」

「ルガツカヤって辺境伯家⁉

呼び捨てで呼んでしまい申し訳ございません!!」

「いいよ言い忘れてしまったこっちが悪いし

あまり同年代に敬われるのも慣れてないからそのままでもいいよ」


「デクス様、見たところ彼女はかなり消耗している様子

馬車に乗せて行って差し上げましょうか」

「そうですね」

「えっいいの?」

「うん、行くところは同じなんだし」


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