第4章 学園

第46話 王都へ再び

5年経った

その間特に何もなかった


ただ毎日日課の特訓と勉強をし

たまに父上やエミラと模擬戦をする

そんな日々があっただけだ


大変なことといえば最近でもエミラが一緒に寝たがることかな

精神が体に合わせられていて同年代としてそろそろ意識してしまうのか

前世でも二次元キャラなら10歳くらいの女の子も範囲内だったからか

どっちかわからないけどちょっと危ない


普通の10歳なら好きな女の子にしたいことといえば

ハグしたいとかキスしたいとかくらいだろうけど

僕の場合は前世の知識があるから結構危ない

深く考えていくともっと危ない気がする

この辺でやめとこう


さて、この国の子供は10歳になると学校に通うことができる

平民も貴族もそれは同じだ

この国には学校が数多あるが

貴族の通うものは少ない


そのうちの1つがエクセマグナ王立学園だ


王立学園は初代国王自ら設立し今でも国王が理事長をしているこの国で1番の学校だ

入学試験はかなりレベルが高いらしいが平民でも受けることができる


数日後に王立学園の入学試験が行われる

僕もエミラもその試験を受ける

僕らなら簡単に受かるだろうといわれたけどどうなんだろう

だから今日から王都へ行く


「デクスくん準備できましたか?」

エミラが僕の部屋に入ってきて聞いてきた

「大丈夫 ていうか大体いるものはいつも[アイテムボックス]に入れてるから」

「じゃあ後はティルちゃんだけですね」

ティルちゃんとはティルシアのことだ

数年前からいつの間にかそう呼ぶようになっててびっくりした


王立学園は全寮制で貴族は従者を一人寮内のみ連れていける

試験後数日で結果が発表され入寮の流れになるため

ティルシアも連れていく


寮は基本二人一部屋らしく

貴族は仲のいい者同士で使うことが多いらしい

僕とエミラもそうすることになった

寝室は分かれてるらしいし大丈夫だと思う

......あれ?なんかフラグが立った気がした


「とりあえずティルシアの様子見に行こうか」

「そうですね」



「ティルシア準備できた?」

「あっもうちょっとで終わります」

「手伝おうか?」

「あっいえ本当にもう少しなので大丈夫です」


少々慌てていた様子だが信じて馬車の方に向かっておくか



「すいません遅くなりました」

馬車で待って数分後ティルシアが来た

「もしかしてメイドの仕事やってた?」

「えっと、はい」

「やっぱり、今日は準備しなきゃだから

やらなくていいって言ったはずだけど」

「準備はそんなに時間かからないと思い

少ししていたらやめどころを見失ってしまって…

申し訳ございません」


「はぁ、いいよ

はら、早く乗って」

「はい」


「じゃあよろしくお願いしますルベルさん」

「はいかしこまりました」

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