第44話 技巧神ザロフ

「やはり来ましたか」

「わかってましたか」

「あなたなら聖剣が届いたらここにお礼を言いに来るのではと思っていたんです」

「そうですね

ありがとうございました

希望どうりのものでした」

「あっそうだあなたに紹介したい神がいるんです」

「? どなたですか?」


「技巧神のザロフだ

変幻の聖剣を作ったのも俺だ」

突然刀匠っぽい恰好をした厳しそうなおっさんが現れた

技巧神というからには職人っぽい格好をしているのだろうとは思っていた

でもなんで刀匠?異世界にはあわない気がする


「俺はもともとは日本の神で刀鍛冶の神だったんだ

だからこの格好のほうが落ち着く」

「心読みました?」

「いいや、そういう疑問を抱くだろうと思っただけだ」


「もともと私の近所の神だったので親しくしていたのです」

「幼いころは世話を任されることもあったな」

「それで私がこの世界を作った頃

ザロフさんが前職から引退しようと思っていると聞いたので

この世界の技巧神になってほしいと頼んでみたんです」


「なるほどそういう経緯だったんですね

他の神様もタリア様が頼んで来たのですか」

「一部はそうですが大体は賠償課の方で選定された神です

フェビも賠償課の方で選定された神ですね」

「なるほど」


「ところで変幻の聖剣の使い心地はどうだ?」

「今のところは使いやすいと思います」

「君なら最大限使いこなしてくれると信じてるぞ」

「はい」


そのあとも少し談笑し現世に帰った

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