第39話 1本目の聖剣

「どうしたんだ?急に走って行って」

「[探知]をしたら反応がありまして気になったので見に行ったんです」

「そうだったのか

そしていたのがそいつってことか」

僕の後ろにいるクロオオカミを見ながら言った

「はい」

『クロオオカミのこども?』

『うん、そうだよ』

「名前は付けたんですか?」

「あっまだだ

う~んガロかな」

「やっぱり安直です」

『ガロでいい?』

『いいよ』


ちょっと鑑定してみるか


種族:ヴィエールクロオオカミ(幼体) メス

名前 ガロ

体力 6361/6389

魔力 3146/3146


称号【デクス・ルガツカヤの従魔】


メスだったのか

ただ見ただけだと分かりづらいな


「じゃあ出発しようか

聖剣はもうすぐのはずだ」



そこからは特に何もなく聖剣のもとまで行けた

師匠が「たまたま反対側に縄張りが集中してたか

最近このあたりで冒険者が狩りまくったかしらないけど

オオカミが少なくてラッキーだったね~」と言っていた


少し開けて光が差し込む場所に出た

そこには岩に突き刺さったきれいな剣があった

刀身は少ししか見えないがフラーがなく内側が海のような深い青色外側が金色だ

グリップも青色、ガードは金色で中央に青い宝石のようなものがついている


あまりにもきれいだったのでしばらく見惚みとれてしまっていた

「デクス抜いてみなさい」

「あっはいそうですね」

父上の言葉で我に返り聖剣のもとへ向かう


「では、抜きます」

少し力を入れたら案外簡単に抜けた

するとあたりが強く光りまぶしくて目をつむった


目を開けると神界にいた

「聖剣を手に入れたんですね」

「あれ?あっそっちからも呼べるんですね」

「えぇ、ですが重要なことがない限りは呼ばないと思いますよ」

「今回呼んだのは何でですか?」

「今回はその聖剣についてです」

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